ゼノス・レヴェ・ヴァリスディによって開発された3種類のパワードスーツ。どれもが型式番号に＂BN＂がついている。また、これらはアルヴァンデロの指揮下として活動している上に、3種類の内2種類は精鋭とも言える強者が装備している為数は限りなく少ないが、残りの1種類はAIや友人機の誘導システム等による自律行動を可能としている為、数が多い上に人員不足を解消される。しかし武装はゼノスの配下である3人のパワードスーツの物を発展・流用した物が多い。また、これら全てのパワードスーツに新たな装甲が装備されている。
『フォーティス装甲』
魔力攻撃をある程度まで無効化する装甲。魔力が当たった時に薄紫の幕のようなものが生じて魔力攻撃を弾く。フェムトメートルの領域を制御する技術を用いて、FDF･F装甲と違って電力を必要とせず半永久的に防御力を維持し続ける。物理攻撃に対してもFDF･F装甲よりも高い。しかし、対魔力装甲を持つ武器やビームサーベルに対しては弱い上、耐性の上限から高威力高出力な実弾兵装(主にレールガン)や高出力ビームの接射にも弱い。一長一短と言ったところだろう。

GAW-BN01A ゲイヴ
黒地に金縁のパワードスーツ。遠距離戦闘型であり、最新鋭機とも言えるほどの物。動力はゼノスのプロヴィデンスと同様魔力構造で作り上げた核動力エンジンを搭載している他、ドラグーンシステムなどが搭載されている。また、このパワードスーツは一機しか存在せず、これを扱うのはアルヴァンデロに一番信頼されている＂ローヴ・ヴィストラクタン＂。アルヴァンデロが主指揮系統であるならば、ローヴは副官といえるような立場である。また、彼も強化人間である。
『コルクティアリフィス』
様々な情報を収集・分析するための情報収集用特殊カメラ。頭部に小型化ながら装備されている。敵の速度から周囲の障害物の状況、目標との距離の算出など様々に応用が利く。得られたデータは最適な戦闘行動を取るための指針になったり、単純なものであればフィードバックして後に開発等に利用可能となっている。これを利用することで下記にある兵装の力を最大限に引き出す。
『ハイブリッド・ライフル』
小型化ライフル。反動によるブレなどがないぐらい安定性・連射性が抜群に高い。威力に関しては高出力で砲撃を行っている為、くらえば只では済まないだろう。また、このライフルは魔力の物質変換による物理弾に変換して対物弾程度の実弾として放つことも出来る。高速戦闘用に適したもの。非使用時は腰後部にマウントされる。
『対人用重斬刀』
少し特殊な形をした実体剣。刀身部に魔力のレーザービームによるビーム刃を発生させる事が出来、ビーム刃と実体刃を合わせ持つ。レーザービーム刃で焼灼しつつ実体刃部で押し切る事が出来る為、近接用武器としてはビームサーベルを超える破壊力を持つ。刀身の長さは85cm、持ち手の部分は10cmと小型。これを2本所有しており、非使用時は腰左右部にマウントされる。
『ヴァンデット』
両腕に装備した盾のような手甲。2本の実体クローとビームシールド発生器の複合装備。ビームシールドを発生した際、フォーティス装甲よりも高い防御力を発揮する。
『オンスロート』
胸部に搭載されている大口径のビーム砲。普段は胸部の装甲で覆われており、使用時は装甲を展開して砲口を露出させる。超高出力のエネルギービームを、霧江のパワードスーツにある『超高エネルギー長射程ビーム砲』と同じようなビームの色で、それよりも高威力・広範囲の物を放つことが出来る。
『ドラグーンシステム』
背部のウイングバインダーの武装プラットフォームに搭載されている8基の遠隔操作兵器。実弾と魔力弾のハイブリッドビームや動作的性能などの基本性能はゼノスのプロヴィデンスと同じだが、砲門数が端末1基に付き8門のビーム砲を装備し、合計64門と、プロヴィデンスを大きく上回っている他、端末の左右から一対のビームカッターの展開も可能で、格闘兵器としても使用できる。また、ドラグーンシステム展開時に真紅の光の翼を展開することで元より時速200kmを有する推進力が更に上昇する。また、ドラグーンの速度自体もプロヴィデンスよりも上回っている。

GAW-BN02A ヴァラサス
黒地に赤縁のパワードスーツ。近距離強襲戦闘型であり、最新鋭機と言わしめる程。また、武装の多くは他のパワードスーツから、という物も多いが、アルヴァンデロの武器をベースに作り上げられているとも言われている。動力はゼノスのプロヴィデンスと同様魔力構造で作り上げた核動力エンジンを搭載している。また、近距離強襲戦闘型なので射撃兵装が少ない為、白兵戦において邪魔にならないような場所に射撃兵装を装備している。このパワードスーツは三機のみで、これを扱うのは＂カロル・セルペンティ＂、＂ギャン・ディアス＂、＂シェイア・ヴォーチェ＂の3人。彼等は精鋭とも言わしめる戦闘者であり、ヴァラサスに組み込まれた誘導システムにより、無人機フェーザーによる数で叩き込むという戦法も行うことも出来たり。無論、彼らも強化人間である。背面のバックパックには強力な推進スラスターを装備しており、時速191kmの速度を誇る。また、顔面の目の部分に赤色のセンサーを視線のように飛ばすことが出来るが、これもまた誘導システムの一環である。
『ジャルマリドーラ』
ジャマダハルのような形状をした大型のヒートソード。刀身の赤熱化により切断力を向上させることができる他、質量のある実体剣なため相手のシールドを強引に弾き飛ばすこともできる唯一の近接武器。非使用時はリアスカートにマウントされる。
『ブレイクフロース』
肩部に装備される追加武装。小型化されているものの、高性能な物が積まれており、追加スラスターを装備している。これにより更なる機動性を持つ。
『ビームマント』
バックパックに装備されたビームにより形成された大きなマント。追従式の残像を投影する他、防御の他に斬撃武器としての使用できる。
『ジェノサイド・ビームサーベル』
サイドアーマーの右側に1本、左側に2本装備されているビームサーベル。うち二本の柄頭同士を接続してツインビームサーベルにすることができる。赤色のビームサーベル。
『フォトゥン・ソード』
左右脚部爪先に一基ずつ内蔵した赤色のビームサーベル。刃渡りはビームサーベルより一回り短いが、蹴りに合わせた斬撃を行える。
『コークフェンシールド・ヴァジュラ』
上下にそれぞれ小大の挟み込み型のヒート式クローを装備した実体盾。中央部にはビームシールド発生器も搭載している。盾部分にもフォーティス装甲を持つが、本体よりも分厚いため本体装甲よりも高い防御力を誇る為ビームサーベルやレールガン等による攻撃もある程度防ぐことが可能。クロー部分はロケット推進にて撃ち出すことができ、その後端に接続されたワイヤーにより回収される。
『フェイゲン・レールガン』
バックパック左側にマウントされた展開式レールガン。使用する際回転して前方に展開することで、射撃を行うことが出来る。魔力を物理且つ無属性に変換し実弾として放つ仕様。一発だけでも狙った人体の一部を確実に消し飛ばしてしまい、またチタンなどと言った硬い金属をも壊す。
『フォートゥンスピナー』
脚部にある高速移動用のホイールで、地上戦闘で大方の敵を圧倒する高い機動性を発揮することが可能。 単純な高速移動の他、壁面を走り登ることすら可能な高い安定性とパワーを誇る。

GAW-BN03/D フェーザー
黒地に緑縁の無人機。頭部の顔面にあるセンサーにはヴァラサスによる誘導システムを命令通りに行うプログラムが仕組まれている為、その無人機を随伴させているそれぞれのヴァラサスから誘導システムから命令を下された時に攻撃を行う。他にも、ある程度の殲滅目標を定めることで自律的に進軍・攻撃を行わせることも可能とする。また、ヴァラサスそれぞれに9体随伴させるようになっている上に高性能AIによる動作を行う為、最新鋭のパワードスーツと同等の戦闘力を発揮する。背面のバックパックのスラスターにより時速190kmを出す。
『ハイブリッド・ライフル』
小型化ライフル。反動によるブレなどがないぐらい安定性・連射性が抜群に高い。威力に関しては高出力で砲撃を行っている為、くらえば只では済まないだろう。また、このライフルは魔力の物質変換による物理弾に変換して対物弾程度の実弾として放つことも出来る。高速戦闘用に適したもの。非使用時は腰後部にマウントされる。
『対人用重斬刀』
少し特殊な形をした実体剣。刀身部に魔力のレーザービームによるビーム刃を発生させる事が出来、ビーム刃と実体刃を合わせ持つ。レーザービーム刃で焼灼しつつ実体刃部で押し切る事が出来る為、近接用武器としてはビームサーベルを超える破壊力を持つ。刀身の長さは100cm、持ち手の部分は10cm。一本だけで、非使用時はバックパック左側にマウントされている。
『ビームマント』
バックパックに装備されたビームにより形成された大きなマント。追従式の残像を投影する他、防御の他に斬撃武器としての使用できる。
『シールド』
左腕にマウントされる実体シールド。ヴァラサスのようなものではなく、あくまでも本体装甲よりも厚いフォーティス装甲であることだけ。
機体によって追加武装の使い分けが為されている。以下はその追加武装である。
『フォゲンドゥロッサ』
ロケットランチャーのような形状をした発射機の装備に内蔵されている5連装の貫通力が高い杭状のロケット推進弾。コンパクトでありながら、5発撃った後に内部にある推進弾が自動で装填され、これを二度動作する為合計で15発ある。発射機は腕部に懸架し、両腕に装備している。着弾と同時に爆発・炸裂して大ダメージを与える。推進の速度は時速100km程の速さ。
『超高エネルギー長射程ビーム砲』
三つ折りで、展開すると1mあるビーム砲。非使用時は背面にマウントされる。展開し、ビーム砲を放つ際、魔力を雷属性に変換し、プラズマエネルギーを収束させることで、普通のビームライフルなんかよりも圧倒的に高い威力・範囲を誇る超高出力ビームを放つことが出来る。照射し続けるとそこが大爆破を起こすほどだったり。また、あまりの出力で放出される際赤色のビームに青色の余波が付いたように発射される。ハドロン砲を少し発展させたもの。
『機動兵装ポッド』
樽のような形をしたポッド。背面バックパックの後方に一つ付随。システム的にはドラグーンシステムと同じものだが、AIによる操作により空間認識能力等が無くとも完璧に扱われる。高出力スラスターを装備しているため、分離させた後に時速175kmの速度で単独飛行する。ポッドの蓋を展開すると、中に大きな砲口から放たれる黄金色の巨大物理レーザー光線を放つ。威力は巨大なのもあって絶大。照射されれば只ではすまない。これが単独飛行・追従してくる。
『フレアフライ・誘導式貫徹弾』
ポッド内蔵の誘導式貫徹弾。ポッドの側面から射出される。威力は手榴弾程度。分離させなくても射出可能。